それでもあなたの影を追いながら




粉々に砕いけて
散り散りに引き裂けて
バラバラに解けて
あの空へ
かえってゆきたい

それを 思い止まらせたのは
晴れた空に浮かぶ
あなたの白い影

目に焼き付いて
離れないから
何度 空を見上げても
ため息のかわりに
ちょっと笑うだけ

触れられないのは
わかっているから
背伸びはしない
手も伸ばさない



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