歌姫


流れる音は とどまらず
私の荷にはならないのだから
いつでも想いを紡ぎましょう
心を浮かせる そのために

透き通る声は 澱むことなく
私の枷にはならないのだから
いくらでも言葉を綴りましょう
心の旅立つ そのために

流れる音に 想い乗せ
透き通る声で 流したならば
誰に届くというのでしょう
全ての手のひらすり抜けて
誰の腕にもとどまらず
流れ流れて どこへでも
誰の心にも とどまらず

だから私は 歌うでしょう
留まることなく この心を
そして私は 唄うでしょう
巡る季節の この詩を

誰の荷になることもなく
風のようにすり抜けて
私の想いは 巡るでしょう

時に彼の人を そしてあの時を
いつかはあなたを そしてそのときを
私は唄に流すでしょう
全ての想いを 流すでしょう



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