ざわめく風に 目を閉じて
そっと心を 手のひらに…



あの 空の青には
希望も 絶望も
たくさん さくさん 詰まっているから
ボクラは 何かをいうと空を振り仰いでは
自分の心を 探すんだ



涼しい風が 吹いてきたから
今日は もうおやすみなさい
朝になったら
お日様が背中を押してくれるから
また 行こうね
真っ青な 空の下



堅く乾いた唇に
ほんの少しだけ強くカップをあてて
わずかなぬくもりを流し込む
そんな些細なことさえ
確かに 幸福なこと



大丈夫。
元気に笑って 暮らしています
ただそれだけは 届くといいな…



過ぎゆく風を 見送って
空を見上げて立ち上がる



寒いくらいがちょうどいい
目に映る空が ほんとうであるために



風が そっと頬をなでる
おやすみなさい 少しだけ
また巡るまで その日まで



のっぺりと青い 秋空の白と
ほんのりと明るい 銀杏の黄色を
まだらに混ぜた クリーム色で
ふわふわセーター編み上げて
木枯らしに こんにちは
北国はもう 雪ですか?



背中に 翼を
正面に 視線を
足を 前に
掌を 天に
風にそのイメージを乗せて
駆け抜けるように 未来へ





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