目に映るもの達に
知らずにつけていた付加価値が
ふと 目にとまって立ち止まる
また 風が吹いた



吸い寄せられる気がして
指先でそっと モニターに触れる
微かに広がる波紋
この中に キミがいるという幻



ただ ここにある
ただ ここにいる
なんども なんども
そうして ほどかれてゆく



差し上げられる程のものは
何もありませんが
私は空を指しましょう
いつまでも いつの日も
せめて私が示せるものを



青空を見上げていたくて
丸めた背中を まっすぐ伸ばした



冷たい風が 空を鮮やかな青に
磨き上げるように染めてゆく



弾む歌がきこえる
翔る風を受け止める



うたおう
風の流れを この手で受け止め
身にまとって 翔ぶように



毎日 毎日 すこしずつ
どんどん世界が 好きになる



純白の降る春も
白金の降る夏も
黄金の降る秋も
白銀の降る冬も





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