複雑に 絡み合った僕等が
本当に大事なことは ただひとつ
この手に触れる全てのものが
この世界ごと 大好きだと



たとえば
あなたがしあわせであるように と
いつでも祈れる 私であったらいい
ただ そうなれることを願って
あなたを夢見てる



この 私自身の存在が
なんの意味もないと
早く諦められればいいのに
自分が特別であるという幻想は
こんなにも 手放しがたい



こんなにきれいに
空が晴れたから
きっと みんな大丈夫
君に会えて そう思うよ



言葉を並べ立てるよりも
手を伸ばして 触れること
この手で抱え込むよりも
音を紡いで 伝えること



手のひらの中で 小さく息づく
ささやかな 決意と
せめてもの 想いと
ここから始める 前を向く視線



望み続けることすらできなくて
何も手にしないままでいる
望み求めることすらできなくて
何も願わずただここにいる



私はあなたを求めないから
私はあなたに求められたくない
けれどそれでも やっぱり
失うことは 恐いのです



解き放とう。握りしめた拳を、空へと開いて。



手を拡げて 空を仰ぎ見るように
研ぎ澄ます 心を
澄みきった 冬の風に乗せて
白く光る 星空へ 





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