甘い思いに 酔ってみる
特別なことは 何もないけど
甘い思いに 酔ってみる
ふわりと 舞い降りるように
ふわりと 浮かび上がるように



両手が 鳥になって飛び立ち
両足が 大樹になって根付き
この髪が 風になって吹き去り
そうして残って
ごとんと 転がるものが
本当の私なのかもしれない



意味もなく 目的もなくても
ただ生きてゆく
無意味に思える その生き方は
意識すると 難しい



辛いこともあるけれど
あなたに出会えたから
もしも、やり直せるとしても
この人生を選ぶでしょう



いつだって ボクラは
不器用に 滑稽に
ひとかけらのちいさな宝物を
胸に抱いている



剣を一振り
この胸に 突き立ててください
迷わなくてもよいように
揺るがなくて よいように



とにかく 全速力
太陽の精一杯に負けて
この身体が溶けだす前に



伝えたいなら 声を大にする勇気が
呟くだけならば 声を殺す覚悟が必要なのでしょう
発した声は 消えたあともなくなりはしないから



あなたの背中を 追っていきます
たどり着く場所は 違うと思うけれど
その方が 諦めずに 進み続けられるのです



進むことを 決めたから
もう 迷わない
いくら悩んでも
結論は変わらないと知っている





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