湧き出た言葉の ひとつひとつ
あなたへ送る 言葉になれと
指で摘んで 見定める
これは 弱音だからしまっておこう
これは 幸福だからしまっておこう



大好きな人の言葉を、もう一度拾った。
また、惹き込まれて、夢中で拾った。
そうしてやっと、思い出すように気付く。
私が、この目に映したかったのは、
私自身なんかじゃない。
私がこの手に触れたかったのは、
私自身なんかじゃない。



ほどけてゆけ ほどけてゆけ
ほどけてゆけ
凝り固まった自分なんて
いらないから



泣きたいときに 泣きつく場所がない
それだけで 案外
耐えられてしまう自分がいて
少し笑って 全部 諦めた



やってみると、結構きついなぁとか思うもので。
嫌になるときは、皆まとめて放り出したくなるけれど、
改めて見てみると、やっぱり大事なものなわけで…
ゆっくりでも、いいよね。
今は、抱え直すのが精一杯だけれど。



嫌なところも 弱さも
全部 知って 思い知って
けれどもやっぱり その言葉
その姿勢に ほどかれる



嘘 …ではないけれど
真実にも なりえない
優しさは どうしたら
弱音でなくなるんだろう



風が吹いたら 気持ちが解けるから
雨が降ったら 想いが溶けるから
晴れた空なら 軽く笑えるから
曇っているうちに 行き先を決めよう



今はまだ 自分のことで精一杯
それは 楽しいことだけど
今はまだ 自分の道で精一杯
それは 淋しいことだけど



誰も 誰一人助けたりなんて
できはしないのに
誰もが 誰かに支えられている
いつだって ずっと





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