形にならない想い
声にならない願い
叶えられるチカラ
押しとどめる力
螺旋のように渦巻いて
私を創り上げる 心



今宵、この夢を書き留めておこう
朝の光に薄れ、この心からさえ
消えてなくなる、その前に・・・



あなたは、そんなにすごくなくて、
あなたの存在は、ちっとも特別じゃない。

けれど、それでも、
あなたがそこにいることは、確かに尊い。

ただ、それだけのこと。



泣きたくなるほど溢れる
時間と 自我と
言葉と 心の 渦の中で
涙も流せずに 私は私だと叫んでいる

今日も 僕らは
風にゆれて 大地に立ってる



澄んだ寒空に さえざえ光る
未来と そのかけらと
途方もなくふくらむ
この 夢と…



まだ足りない まだ足りない
枷と意欲と チカラとココロ
手にしては取り落とし
拾っては放り投げて
まだ足りない
あなたへ 届くには…



未来が その光源を失ったとしても
どうか 笑って迎えられますように
過去が その尊さを損なったとしても
どうか 笑って話せますように



きんのいちょうと しんくのもみじ

待ち遠しい雪に 思いを馳せながら
今年一番 深い秋を見る



あなたを、思い出したのは
わたくしが見た景色が
あの時のあなたの言葉に
あんまりにもぴったりで
あの時の、あなたの言葉が
あんまりわたくしに鮮烈だったから…

けれどそうして私から出る言葉は、あなたのそれの出来の悪い模倣でしかなく、
また私は、あなたの影を追っては、とるに足らない言葉を吐き続けている…



ちょっとずつ、作って行こう。今度は、自分の中で、ちゃんと暖め続けながら。
形になるかどうかも、まだわからないけれど、
世界が、動く…
ちょっとだけ、風が吹いたから。





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