過ぎる時に 目を奪われて
足下の地面の色を 忘れてしまった
吹き付ける風に 俯いて
空に浮いた雲を 見失った



笑顔で『これまで』を見送って
のんびり『去年』を送りだし
はたと気付いて空を仰ぐ
今年は一体、どうしよう…?



その人が、何を思うのか、
その人が、何をするのか、
その人は、何をしたいのか、
そして、私は…?



臆病なのも 弱いのも ずるいのも
本当だけれど
それでも キミの前では
理想のボクでいたいから
少しでも 背伸びを続けたいんだ



変われる所は たくさんあるのだけれど
いまさら 『自分』であることを
変えられるとは思わないから
私は私のまま変わって 私のまま進む



足跡を辿っているうちに
私の内で あの人が
その想いが息づく
夢を追うように
この 発する言葉が
思ったことなのか 感じたことなのか
幻なのか 形あるものなのか
わからなくなる



あんまりせかせか歩いてたから
言葉が降りて来られなかった
私がせかせか歩いてたから
頭の上に舞い落ちては
ぽろぽろ地面に落ちてった



何もかも わからなくて
先が 見えなくて
ぜんぶ やめてしまいたくなっても
その 明るい日射しが
間違いじゃないことは 知っているから
もう一度 もういちどだけ と
とにかく 立ち上がっている



思い出される存在にならば、誰にでもなれるだろう。
時に記憶に甦る存在になるには、何かを残さなければならない。
常に憶えられている存在ならば、しがみ付いてでも離れずにいなければ、
いつか、自分とは別の、新しいものを迎える声に、
送り出されることになるだろう。



『ぜろ』から『いち』を創るのは 大変だから
わたしは『きゅう』のチカラを使って『いち』を守って
『いち』のチカラだけで わたし自身を守る
それでも この掌の中に『いち』があれば
きっとわたしは だいじょうぶだとおもう





戻る