寄り道の時間はなくて
拠り所の場所もなくて
とにかく焦って 急いでいるのに
行方がちっともわからない



懐かしい声が やわらかくて
涙も落ち着いて やっとが世界が見えた
あなたの世界と、私の世界と、
この すべての世界とが…



うっすらと白い空に、心が空っぽになって
なんだか涙が退いてしまった。
空っぽの声で、昔を聞いていて、
「世界がどんなにきれいなのかを伝えたいから」
あの人の言葉にもう一度、頷いた。



今日に別れを告げたら
明日に進むしかないから

さようなら

口の中で小さく呟いて
そっと一歩を踏み出してゆく



頭で考えたことに
心がついてゆかなくて
ただ理由もなく好きだから
苦しくっても続けてく



ぬくもりに逆らえないこの心は 弱いでしょうか
孤独を遠ざけないこの心は 強いのでしょうか



ひどく音を立てる強い風に
私は怯え続けている
風が砂を巻き上げて
目を瞑ったら 消えてしまう



離れてしまったことよりも
あのとき 側にいられなかった
そのことの方が 悲しいね



きっと ずっと わかってる
ただ 私は私で
ただ あなたはあなただと



どうにもできない
今はまだ 変えようのない想いだから
せめて後悔しないように
真っ直ぐに 見つめ続けようと





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