散り際の桜に
様々な人を思い出す
そうして私はただ一人でいる
そうして私は一人でただいる



私のためのあなたなんていない
あなたのための私なんていない

それでも私たちは、お互いを求め続けている…



どこへ行くかもしらないままで
僕等はずっと 走り続ける
きっと立ち止まったら 行く先が解らないことを
解ってしまうのがただ怖いから



散り落ちる花びらに
ただ埋もれてゆきたかった
そうして微かな 花弁の陰に
あなたの幻を見たかった



ぎゅっと握りしめる
不安を形にするすべを
ほかにしらないから
ただぎゅっと 握りしめる



届くことさえ願えない 臆病さのまま
求めることさえ出来ない 弱さのまま
憧れることさえやめられない
ただこの私のまま また春を送る



歩いていると 落ち着くのは
本当は 置いて行かれそうで怖いから
この足で 自分自身で
進んで行けるという 安心感



新しい風が吹いたから
新しい道をゆこう
変わり続ける世界で
進み続けてゆけるように



嘘  ではないだろう
ただ
永遠や絶対にはなり得なかっただけ
なにも かもが


それでも前を見て
それでも立ち続けて
それでも少しずつ進んで
やっぱり私は わたしでいよう





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