前髪が柔らかく風になびく
あなたの やさしい光景
笑いかけられたなら
誰もが笑い返すだろう



コートの裾を
スカートの裾を
ひるがえして歩いたら
きっと 振り返らずにすむね



足もとの闇に目を向けたら
きっと呑み込まれてしまうから
僕は必死に顔を上げ
あの光を 目指すんだ



小さな小さな光も
余さず反射する
水たまりの
包み込むような やさしさ



本当にきれいなこの世界を
そのままできれいなこの世界を
どうして僕らは色眼鏡越しにしか見なくなったんだろう
どうして僕らはヘッドフォン越しにしか聴かなくなったんだろう



あなたの言葉は
あまりに正しく
あまりに強く
あまりに厳しい



わたしには あなたに都合が良いように
あなたに優しくなんてできないよ



まっすぐに 前を見る
私が あなたに答える術は
それしかないから
ただ まっすぐに 前を見る



ただ しんじること
私が信じたものを
ただ しんじぬくこと
時に苦しく 難しくても



行こうと 言ってくれた声
それはまだ あたしの中に残っている
行こうと 手を引いてくれた
キミが 隣にいなくても





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