決して手には入らない温もり
それでも 一時でも 暖かい風が吹くのなら
その風を頬に受け 髪をなびかせるために
外へ 出て行くでしょう



信じることの難しさに
期待とは違う
その想いの難しさに
空を 仰ぎながら………



私はここに 自らの足で立ったまま
この手で あなたを支えるという
夢を見続けるでしょう



この 消せない不安こそが
あなたへの 最大の
背信なのかもしれない



少しずつ 自分を作っていく
少しずつ 身勝手になってゆく

そんな ジレンマ…



一度手を離したら
もう一度つかまえることは
できない気がして…

この手がちぎれるまで
しがみついていられたらと願う

形のないこの恐怖に
絡めた指が 弛まないように



強く なりたいのだ
傷ついてもなお
そこから滴る血を
相手に浴びせかけ
倒れるまで
立ち向かうほどに



何も 変わらずに
何も 変えずに

このまま

寄り添い会えたらいいね
寄り添って ゆけたらいいね



時々 ただ漠然と思う

誰か私を ここから連れ出して



この言葉は どのくらい届くのだろう
この想いは どれほど伝わるだろう





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