〜背後の影を振り返らずに、少し上を見て歩くということ…


けしょん と、フロッピーを取り出して、
小さくのびをして、あたしは立ち上がった。

何をするわけでもなく、ただ詰め込んで、
ただ、残しておくための言葉。
そんな、意味のないものを、
黒い、小さな正方形の板に詰め込んだから。

からから からげんき

だから、もう元気。
嫌なことは、吐き出したもの。
どろどろしたものは、吐き出したもの。
それは、なかなか消えそうになかったから、
この、小さな正方形に、吐き出して詰め込んだもの。

からから からげんき。
「だから」もうげんき。

問題は、きっとまだまだ山積みで、
悩みは、きっとどんどん増えていって、
難しいことばかり、たくさんたくさん、
押しつぶされるように、出会うだろうけれど、

からから からげんき。
「だから」またげんき。

錘をみんな押し込んだ、
小さな正方形を、かばんに詰めて、
まだまだ、荷物は軽いから。

もうちょっと、笑っていける。

かばんを肩に掛けて、「んーっ」と、
少し、大きくのび。
空は、明るく、真っ青で。

まだもうちょっと、笑っていける。

からから からげんき。

そんな、ちょっとだけ、おやすみの日。



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