〜空に降る言葉を想う…


縋るように、求める言葉がある…
自分の弱さから、目を反らすように、
あの、言葉に縋る…


砂の中から、砂金の粒をつまみ上げるように。
執拗に求めて、一つ、一つを、
拾い上げようと…


そして、あなたに送っても許されそうな言葉は、
まだ、見つかりません。
あなたにどう声をかけたらいいのか、
このまま、忘れられることを、
思い出すしかしなくなることを、
うっすらと、心苦しく感じながら。

ただ私のことなど、
そんなことなど伝えても、
仕方はないから。


声も、まだ聞かないまま、
僅かに、嘆くにも似て。

弱くなったときに、
いまだにあなたの言葉を、求めているのです。



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