〜ただ思うこと、推測と独白とを繰り返し…


人の社会というものが、
互いに影響し合うことでできているなら、
私の、この取り留めのない思いを、
外に出すことすらも、意味を持ち得るでしょうか…?


彼女の言葉達を見つけたのは、偶然。
最初は、持て余した時間を充てるのに
ちょうどいいとだけ思った。
彼女の世界。溢れる言葉を片端から。
時間はかかった。
私を彼女の世界に引き込むには
十分すぎるほど。

真っ直ぐな、人なのだ。
彼女は。
魅入られるほど、きれいに。
引き込まれるほど、見事に。
そうやって、苦しんでいる。

そのこと自体が、真実かどうかは
確かめる術もなければ、
実のところ、あまり問題ではない。
ただ、あの言葉達が、
彼女から出たものであるという事実だけ。
それだけで、私には充分だから。

彼女の葛藤が、その、ほんの一欠片が、
言葉となり、私に入る。
そうやって、我が身を振り返ることで、
どれだけ私が停まらずにすんだか。

あの、激しさを真似ながら。
模倣でしかなくても、潰れるよりはいい。
腐るよりは、堕ちるよりはいいから。

そうして、少しずつ。
覚悟を、決意を、決めていく。
支えるなら、いい。
けれど、もし、頼るなら………


あなたの、強さを見ることで、
自分の、情けなさを思います。
自分の、足りなさを知ります。
そうして、だから、
私は、まだ、先に進めると思うのです。

まだ足りない。
何もかも。
だから、こんな所では終われない。
そう、言い聞かせては、
一歩を踏み出すことができるようになるのです。
あなたの言葉を、追うように。

目指す場所も、辿る道も、
近付くことすら、ないのでしょうけれど、
それでも、あなたの、強さを真似て。
その、溢れ出る言葉に、背を押され。

その言葉を、我が身に重ねることすら
おこがましい自惚れなのでしょう。
それでも、あなたの言葉を、
その一端でも、知ることが叶うなら…

自惚れでもある思いを、
伝えることは怖くて、
あなたに、伝えられる言葉が見つからなくて。
私には、足りないものが多すぎるから。

けれど、どうにか、機会があれば
ただ一言でも、ほんの一言でも…

ありがとうごさいました。
と。

伝えたい。
伝えることのできる、私になりたい。
過剰な自意識でなく、
それが、自然なように…

ただ、あなたの言葉がその姿勢が好きなのです。
と。

あなたの負担になることなく、
伝えられたなら、どんなに…



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