白馬ツーリングレポート 15.10.12〜13 3連休(の2日)を利用して、長野県白馬村へ一泊二日のツーリングへ行ってきました。 目的は、まずは長野県の諏訪湖の近くにあるビーナスラインを走ること。もう1つは、クヌルプというペンションに泊まること。それと、無事に帰ってくること。 きっかけ ビーナスラインってのは、長野県の中央あたり、諏訪湖の北東にある有料道路だった道である。無料化していたのは現地で知った。インターネットで得た情報によると、景色がとても良くて最高に気持ちよく走れる、ということらしい。でも家からは結構遠くて、日帰りだと高速でも使わない限り行けないと思う。だから、行ったことがないけど機会があれば行きたいと思っていた。 クヌルプは、ゲーム“かまいたちの夜”の舞台となったペンションのこと。ゲーム中では、“シュプール”という名前になっているけど、ペンションの写真がそのまま使われています。何回もやったゲームで、白馬にクヌルプがある事は知ってたから、こっちも機会があれば行ってみたいなぁ、って思っていた。 これがツーリングに結びついたきっかけは、9月のある日、親から「10月の3日連休に泊まりで出かけるかも知れないからね」って言われたこと。「それじゃあ僕も」と思って、3日連休を利用して一泊以上のツーリングへ行こうかどうか考えるようになった。実際には親は旅行へは行かなかったけどね。それで、いよいよ連休の一週間前となって真面目に考えたとき、さっきのクヌルプとビーナスラインが浮かんできたわけです。「高崎から白馬(クヌルプ)へ行くのにビーナスラインを通っていくのはすごく遠回りになっちゃうのだけど、1泊なら何とかなりそうだ」って。で、クヌルプの予約はどうすればいいかなぁと思ってインターネットで調べると、空き部屋状況やら、予約申し込みやら、すぐに画面に出てしまった。便利な世の中だなぁ。連休中の空き部屋もある。「こりゃぁ、ホントに行こうと思えば行けるなぁ」、そう考え出したら、ワクワクしてきてもう止まらない。行くしかない。そんな流れで行って来ました。 計画
<2日目>
長野県の地図(参考にどうぞ)http://www.un-nice.co.jp/~book/map/ 1日目 出発は9:30。暖機運転やら、給油やらで、実質10時かな(予定では、昼食を12時とすれば2時間で茅野市着、1時なら3時間。その距離はおよそ120km。高速使わないんだから、相当急がないといけない事には全然気がついていなかった)。まずは吉井町R254へ。僕は仕事じゃほとんど来ることのない道に、ツーリング気分が高まるのを感じた。が、コンビニで休憩してる辺りから、時間が足りない、と気づき始める。マスターシリンダーに巻いた腕時計とにらめっこしながら淡々と走行し、R141へ。佐久市では、再びコンビニで休憩するが、ときは既に12時前。腹減った。この後、ひそかに楽しみにしていたR299に入ってからも、精神的な余裕が無くいまいち楽しめない。途中からハーレー軍団の後ろにくっついて、8台+VTR1台のバイク群でのんびり走行。このハーレー軍団は、昼食までほとんどずっと一緒で、指揮をとっている先頭の人は女性だった。おっ!と思った。(中年の、なんだけどね。中年って書くとイメージ悪いから括弧書き) 1時半ころになってようやく茅野市のレストラン、イタリアン・トマトへ到着。インターネットで事前に調べておいたのであーる。基本的に何でも旨いらしい。僕はオムライスを食べたのだけど、お上品な味、というかややあっさり、薄味に感じた。おおっ!旨い!って感じではなかった。でも店の人達はとてもいい感じでよい。機会があれば、ほかの物を食べに、また来たいと思う。食後は地図でルートを再編成。新しいルートは、遠回りになるところを削って、なるべく直線的に白馬へ向かうように考え直した。ペンションまでの距離は、たぶん午前と同じ120kmくらい。これが、計画の項目に書いたものです。 忙しいのは判っていたけれど、同時に疲れてもいたので1時間たっぷり休憩をとり、2時半出発。これも、午前と同じようなもので、5時着なら2時間半、6時着なら3時間半で120km走らなければならない。午後の始めは1つ目の目的、ビーナスラインへ。僕にとってこの辺からは、未知の世界(大げさ)。地図を見ないと国道何号がどこどこへ向かっているとか、全然判らない。にもかかわらず、ルートを何となく把握しているような気分でいて、実のところは良く覚えていない状態だった。その結果、道を2度も間違える。両方、随分進んでから気がついた。一応ビーナスラインは走れたけど、時間はどんどん減っていくわ、この道はあっているのかどうなのか、とか心配事ばっかであまり楽しくなかった。確かに、いい道ではあったんだけどねぇ。 ビーナスラインで勘違いから道を間違え、4時前くらいだったかな?に諏訪湖付近へ。グルッとまわってきたらしく、地図を見たときは、現在地が昼食を食べたところからあまり進んでないという事実を知ってガクッときた。地図上では5kmくらいしか離れていない。まだ100km以上はありそう、ってこと。5時着は不可能だ。うまくいけば6時につくかどうか・・・。高速使おうかな、とも考えた。でも荷物のロープが外れたりしたら大変だし、しかも、このあたりは地名が全然判らないから、方向間違えたらそれも大変だ。だから高速はやめた。確実に一般道で行くことにした。 このあとは、もう、ただただ移動するのみ。諏訪湖の近く、まだ明るいうちは渋滞有りの市街地走行。だいぶ進んで、ルートも落ち着いてきた(自分の現在地に確信が持てて、その後のルートも把握できている)ころにペンションへTEL。 僕:「すいません到着が遅くなりますが」 ペ:「何時頃着きますか?」 僕:「たぶん7時くらいになると思います」 これでとりあえずひと安心。ノンビリでもいいからわかりやすい道を走って、あとは到着するだけだ。まぁ、わかりやすい道が、一番近道でもあったみたいでちょうどよかったけど。 R147を走行途中、トリップメーターが224でいったん給油。あたりはもう暗い。ひたすら北上を続けると、対向車は全くなく、街灯も無く、前に車が1〜2台走っているだけ、という状況になっていた。信号もなく、ライトの放つ光のみでずぅ〜っと70km/h定速走行。前の車がいなかったら、さびしいなぁ〜って思う。そんな状況が何十キロと続いた。 寂しい走行を続けていると、わずかに信号やら建物やら増えてくるうちに、道の駅白馬を発見。時間は7時。そろそろか、と思って休憩も含めて路肩へ停車し、エンジンを切る。静かで暗くて孤独、格好によっては寒い。こういう状況では、バイクってのは移動するためだけの道具なんだなぁと強く実感する。車なら、アイドリングで音楽が掛かって光もあって暖かくて、安心の固まりみたいな感じなのだけど。素晴らしく真っ暗な中、ペンションへ再びTEL。 僕:「道の駅白馬まできたんですが」 ペ:「そこからですともうすぐで着くと思いますよ」 ・・・中略・・・ ペ:「途中で道が寂しくなりますが、戻らないでください。寂しくなって帰っちゃう人もたまにいますので。」(ほんとかいな?) 僕:(今でも十分寂しいです。だから大丈夫です。) そのあと、自宅へ一応連絡し、出発。ペンションへ続く道は、確かに寂しかった。このまま山奥へ行ってしまうんじゃないかと心配になった。でも、ちゃんと、第二の目的“クヌルプ”はあった。このときトリップメーターは68。かなり疲れた。 ちなみに、1日目の総走行距離は292km。1日の走行距離としては約90kmも更新。 ペンション到着 クヌルプは、お洒落な感じのペンションだった。料理がこれまたお上品で、フランス料理なのか?馴染みのない味が多かった。別料金で頼んだ、黒リンゴジュースは甘酸っぱいような、不思議な味でした。他にもまともな感じのジュースがあったけど、ここでしか飲めなさそうな物を!と思って一番怪しいのを選んだのは、正解なのか、失敗なのか・・・ 休むところがあるっていうのは、ホントにいい。ヘナチョコライダーのガリガリボディを十分休ませることができた。 朝、窓の外を見ると雨模様。天気予報でわかっていたけど、「この中を走って帰るのかぁ」と思うとやっぱり残念。出発前に“せっかくだから一応写真でも”って思って何枚か撮っておいた。ルートは、前日の失敗を踏まえて最短距離で再編成。雨だしね。長野の市街地でR18を挟む以外は、R406をずっと進んで長野原まで行くことに決めた。昼食は考えてないです。“道の駅草津とか、その辺かな”程度。 ![]() ひっそりとした佇まいのペンション クヌルプのページ http://www4.ocn.ne.jp/~dayoff/ 2日目 ![]() 雨の中、じっと我慢のVTR カッパ・グローブカバー・ブーツカバー装備、リュックは半透明のゴミ袋に入れ、ロボコップのごとく重装備で出発。まずは予定通りR406へ。結構この道がクネクネしていてスリップにおびえていると、前には遅くもなく、速くもなく、ちょうどいい速さで走るマイクロバスが。2台目以降だと、先頭がペースを作ってくれるのでちょっと安心した。そのうちに、雨は降っているもけれど、風情があって悪くないじゃないか、なんて余裕が生まれてきた。やっぱ時間に余裕があると違うなぁ。その状態でしばらく走っていると、おNEWのヤマモトマフラーがうるさかったせいか?前のバスが左にウインカーを上げ、停車。ありゃま、先頭になっちゃった。後続車が続いていたので、ここからはちょっと神経質な走り。でも出発してから時間が経っていたので、休憩するためあまり走らないうちに途中で路肩に停車した。次に動き出したときは、車の後ろにつけたので再びのんびりツーリングモードへ。 山間部を抜けて、長野市街地に入ると、気狂いジジイのスターレットに2度も轢かれかける。死角に入ってたとか、そういう類じゃないです。このときはだいぶ頭に来た。ポリさんは光電管で小遣い稼ぎなんてやってないで、こういうやつを捕まえるべきだと思う。 長野市街を抜けると、雨が弱くなってきていい感じになってきた。だけど、すこしずつ標高が上がっていて、寒かった。路面の落ち葉も多かった。そんな道をしばらく走り、1時過ぎに草津に入る。 このときは何度か行ったことのある「吾妻観光センター」(もしかしたら違う名前かも。吾妻川の南にある建物)で昼食をとろうと考えていた。実際に到着して駐車場へ入ったら、車の誘導をしているオヤジが、道へ出るように棒を振っている。なんて言ってたよく覚えてないけど、満車(か、満席か、満員。駐車場に比べて建物は小さめ。)でダメだったようで、ガックリ。とりあえず道路に戻って、東へ進む。 途中、コンビニで休憩。缶コーヒー飲んで、昼飯をどうしようか考える。「せっかくのツーリングだ、旨い物を食べよう」ってことで、まだ少し遠いけど、倉淵・R406沿いにある“ます池”へ行くことに決めた。ここも何回か行ったことがあって、食事は美味しかったと記憶していた。親に電話して目印を聞き出し、出発。走行中、特に川原湯温泉あたりは渋滞で、さらに空腹と雨天も重なって結構きついものがあったです。 2時半頃にます池に着いて、僕はやっと昼食にありつけた。座敷の席へ座ると、バイクに乗っているときは気がつかなかったけど、腰がメチャクチャ痛くなっていた。休憩の取り方とか、時間配分とか、下手なんだなぁと思う。虹鱒刺身定食を食べて、休憩して、3時半に出発。 最後の、倉淵〜高崎間は晴れてくれた。重装備を解除して時間やらルートやらの心配からも解放されて、そろそろ終わりだなぁとR406の見慣れつつある風景を楽しんで帰った。 4時半頃帰宅。2日目の総走行距離はおよそ185km。 今回はいまいち楽しみきれないところがあったけど、また泊まりのツーリングに行きたい。次回はもっと綿密な計画を立てて。 あとで思ったこと 知らない道を走るときは時間に余裕を持たせる。そうしないと楽しめないし、写真の枚数も減る。 そのために朝は早めに家を出る。ルート設定に余裕を持たせる。 地図が見えるようになっているタンクバッグはあった方がいい。すぐにルートの確認が出来るってのは、重要。 宿泊施設は、必ず事前に予約しておく。今回もしも、現地で探せばいいや、とか考えていたら大変だったろうなぁ。 (ちなみに、キャンプツーリングは今のところやるつもりが無い) リヤカウルにロープの傷が付いた。酷いところは塗装が薄くなりかけている。保護テープは必須。 ![]() |