クラウン





   **********




夢の中で、私は、
真っ暗な空間に、浮かぶように立っていた。

それが夢だと、私はなぜか知っていて、
この暗闇が安全なことも、わかっていて、
次に起こったことも、予感していた。

なぜなのかは、わからないけれど、
きっと、そういうものなのだろう。



前方の空間が、ぽぅっと光り、
私は彼が来たことを知った。




   **********










6≪ ≫8
戻る