***** 次の日。 雨は、午前のうちに、降ってしまってくれた。 やっぱり、どこか夢見心地のまま、 それでも、前日よりはまともに、日常をこなして、 夜になると、窓を開けて… 何を思うわけでも、なかったのだけれど、 ただ、そうするのが当たり前のように、 私は彼を待っていた。 月の出る晩には、彼は私の部屋の窓に腰掛けた。 そんな日が、何日か続いた。 *****