***** 彼が、この世界に、 彼の言うところの、真昼の国に、 来ることができるうちは、 私が、彼の世界に、 あの、真っ黒な、真夜中の国に、 行くことは、ないだろう。 なんの根拠もなかったけれど、 私は安心しきっていて、 道化との時間も、気に入っていて、 穏やかな日は、ゆっくりと、 けれど確実に、流れ、過ぎていった。 *****